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第63話 朝のあれこれ

作者: O.T.I
last update 公開日: 2026-06-23 18:47:04

朝から思いもよらないハプニングがあったが、エステルは特に気にしていない。うら若き乙女としてそれはどうなのだろうか……

だが、アルドとしては嫌われずに済んだので良かったのかもしれない。彼自身は男として微妙な気持ちだったかも知れないが。

そして、アルドが出て行って暫くしてから、エステルの世話をするためクレハがやって来た。

「おはようございます、エステル様」

「あ、おはよ〜ございます、クレハさん!」

朝の挨拶を交わす二人だが……クレハがエステルの首筋あたりに視線を向けると、彼女の顔が少しだけ赤くなる。

「どうしたんですか?」

「あ、いえ……何でもございません」

「?」

クレハの様子を不審に思ったエステルは、首を傾げて疑問を口にしたが、クレハは言葉を濁して誤魔化す。彼女は、昨夜アルドがエステルの寝室にやって来たことを知っている。朝早くに帰っていったことも。そして、エステルの首筋には赤い跡が残っていて……それを見たクレハは、昨日ここで何が行われていたのかを想像してしまったのだ。

(……エルネア王国は安泰ですね)

クレハの誤解はもう解けることはないだろう……

同じ頃……アルドは昨晩の遅れを取り戻
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